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【Money1】 韓国「コロナ禍に匹敵するぐらい景気が悪い」BSIが80代に逆戻り。
↑Googleの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。
BSI(Business Survey Indexの略)は、企業の景況感(ビジネスの状況)を数値化した指標です。
普通なら「50」が中位線(基準線)で、それより数字が大きければ景気が良い、小さければ景気が悪い――と判断されます。
韓国の場合は中位線「基準線」が「100」になっていますが、見方としては。
100より上なら:景況感が「良い」と判断
100未満なら:景況感が「悪い」と判断
となります。
『韓国経済人協会』の場合は、韓国の売上高基準600大企業を対象に行った調査で毎月公表されています。直近の結果(総合)は以下です。
BSIの場合は、次月はこうなるんじゃないかなと予測を示す「展望」と、今月はこうでしたと結果を示す「実績」の二つの指数で構成されています。
上のグラフでいうと青い線が「展望」で、赤い線が「実績」です。
例えば、2025年は「90.8」と予測されていましたが、実績では「91.9」と、予測よりも良い結果だったわけです(ただし中位線の100より下で「景気がいい」わけではないことに注意してください)。
問題は、04月の展望が「88.0」と90代から転落したことです。
そもそも総合的に中位線の100をずっと超えないママでここまできたのですが、さらに展望が悪くなったのは、大変によろしくありません。
また、以下のグラフをご覧ください。製造業と非製造業で分けた場合のBSI推移です。
2025年04月の展望は、製造業・非製造業共に下落していますが、特に非製造業は84.2まで落ちました。
また非製造業の場合、2025年01月から、
84.9 ⇒ 81.4 ⇒ 86.3 ⇒ 84.2
――と4カ月連続で90の下をくぐり続けています。2024年12月は105ありましたから、つまり非製造業は年が明けてから急速に景気が悪化しているのです。
この4カ月連続で90より下というのは、「コロナ禍でソーシャルディスタンスが施行され、内需が極めて萎縮した2020年07月以来初めてのことだ」と、『韓国経済人協会』は指摘しています。
つまり、コロナ禍の際に匹敵するぐらい景気が悪くなっている――ということです。
『韓国経済人協会』はこの資料の結びに――、
「最近、関税や保護主義の拡大などにより、グローバルな貿易の不確実性が高まっており、主要国の景気減速に対する懸念が現実化しつつある」
「先制的な構造改革を支援するために、企業結合規制などを緩和し、投資や事業再編の意思決定を遅らせる商法改正議論は避ける必要がある」
――と書いています。どん底景気は続くよ、どこまでも♪――ですね。
(吉田ハンチング@dcp)
2025.04.13
https://money1.jp/archives/146774