【朝鮮日報】日韓関係、今度は日本が全力を尽くしてほしい【東京支局長コラム】

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【朝鮮日報】日韓関係、今度は日本が全力を尽くしてほしい【東京支局長コラム】

1: 昆虫図鑑 ★ 2025/04/14(月) 08:37:22.23 ID:UjvTAeAH
 日本のネットフリックスで、韓国ドラマ『おつかれさま』(原題:『ポクサク ソガッスダ』=「すっかりだまされた」という意味の済州島方言)が1カ月以上トップ10にランクインしている。韓国色が非常に強いこのドラマが人気を得ているおかげで、日本の知人たちはたびたび、済州島出身の記者に「済州島の方言を一つ学んだよ」と連絡してくる。

 島国に住む日本人たちは、青く輝く海に潜水病(減圧症)の危険が潜んでいることには共感できるかもしれないが、「南山に行けと言ったらみんな南山に行くの?(南山=軍事政権時代に拷問が行われていた場所)」「北朝鮮がオリンピックをぶち壊すといって(漢江の上流にある)金剛山ダムを開放したら(ソウルの)63ビルディングが沈んじゃうって?」というセリフの意味は理解できないだろう。韓国が国際通貨基金(IMF)の救済を受けた通貨危機(1997年)当時、韓国で失業が増えたり国民が金(きん)集めに奔走したりしていたことを知らない日本人たちにとって、『おつかれさま』は、軍部独裁、南北分断、国家破綻といった波乱万丈の韓国現代史というよりは、田舎の村を舞台にしたロマンスドラマに近いかもしれない。

 平凡な日本人にとって、韓国大統領の弾劾・罷免という歴史の一場面も、ドラマ『おつかれさま』と同じような感覚で捉えられているのではないだろうか。隣国で起きた興味深い事件、という程度にすぎないのだろう。しかし、トランプ大統領発の関税戦争や中国による台湾挑発という国際情勢の中で、韓日関係は韓国人だけでなく日本人の生活にも大いに直結する問題だ。

 韓国の憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の罷免を決定した直後、日本の石破茂首相が即座に「日韓の協力は安全保障という側面だけでなく、わが国(日本)の独立と平和、地域の平和と安定にとって極めて重要」と述べたのは、そのような理由があるからだ。「いかなる状況になっても、日韓の緊密な連携は最優先課題」という石破首相の発言には、緊張感すら感じられる。読売新聞は「尹前大統領は徴用工(『強制徴用被害者』の日本式表現)問題を解決し、劇的に日韓関係を改善した人物」だとした上で「韓国の次期大統領が誰になるかによって日韓関係も影響を受けるだろう」と懸念を示した。

 ドラマのタイトル「ポクサク ソガッスダ(すっかりだまされた)」を「おつかれさま」と翻訳するのは、半分は正しいといえる。済州島には、良い事であれ悪い事であれ誰かの家で何か大きな出来事が起きれば、呼ばれなくても近所の人々が集まってその家を手助けする風習がある。親戚でもないのに朝から晩まで手伝い続ける隣人たちに対し、家に帰っていく時に掛ける言葉が「ポクサク ソガッスダ」なのだ。もともと「ポクサク」は「完全に」、「ソガッスダ」は「だまされた」という意味だが、「ソガッスダ」は済州島では「苦労した」「疲れた」という意味にもなる。「私のせいで今回(あなた方が)苦労してくれたのだから、今度近所で何かあったら私が必ず力を尽くしましょう」というのが済州島の生き方だ。近所の住民を「サムチョン(親戚のおじさんという意味)」と呼ぶ文化は、水田すらない厳しい環境の中で、隣の家の自発的な助けがなければ生きることさえ難しかったことから生まれた島の風習だ。

 「日韓関係が最優先の課題」という発言が心から出たものならば、今回は日本が「だまされてやる(力を尽くす)」番ではないのか。2年前、先に「すっかりだまされてやった(すっかり力を尽くした)」韓国の尹前大統領のように。次期大統領が誰になったとしても、良好な韓日関係が安保・経済にとって互いの利益になるという真実が変わることはない。

成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長

https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/04/14/2025041480004.html


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