【バンドリ！】「燈ちゃん、ごめんね。こんな夜遅くに」

プラネタリウムの後、つい気になって誘っちゃったけど……もう遅いし、さすがに悪かったかな。
「あ、えっと、別に……大丈夫、だから……」
「結構、夜更かししたりするの？」
「あの……星、見たり……歌詞、書いたりして……気がついたら、夜、遅くなってて……」
「……燈ちゃん、授業中に寝ちゃったりしてない？　ちゃんと受けた方がいいよ」
って、お仕事優先で、何回も学校休んでる人が言えたことでもないか。
「あっ、店員さん来たよ。燈ちゃんは、ホットミルク頼んでたよね」
結局、燈ちゃんのこと、わかったようでわからなかった。まあいいか。私もコーヒー、飲もうっと。
（って、あれ？　これ、ミルク入ってる……？）
「あの、初華ちゃん……飲まないの……？」
「あーごめんね、ちょっと熱くて」
……普段はブラックしか飲まないのに、なんで無理しちゃったんだろう。理由はわからない。でも確かなのは、鼻をくすぐる香りがブラックより少しまろやかで、舌先に残る独特な後味は確かにミルクのものだったってこと。
「ねえ、燈ちゃん、今度、お昼に会えない？」
そして、その感覚をまた求めてしまう私もいた。