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【バンドリ!】きっかけは些細な事だった
にじげん!デイリーそうだねx14
「にゃむはまた家族と電話ですのね…。なんだか羨ましいですわ」
どこか寂しそうに呟く祥を見て私は一つ思いついた事を提案した。してしまった。
「祥…一つやりたいことがある」
「随分真剣な顔ですわね睦…。わかりましたわ!聞かせてくださいまし!」
そこからの動きは速かった。アルバム、写真、ビデオ、私たちの記憶、全ての要素を精査してお互いを彼女に近い演技ができるようにしていく。服装、喋り方、身振りなど、私には容易いが祥はそうもいかず。子供役はともかく母役は祥は祥なりにやる事になった。
「祥、始めるね」
そしてついに実践の日。こほんと一つ息を入れ
「祥子、おいで。お母さんがぎゅっと抱きしめてあげる」
記憶の彼女に祥と調べた情報を載せて出力する。祥は少し固まっていたが、
「睦お母様っ!!」
効果覿面、破顔して私に抱きついてくる。
「睦お母様、頭を撫でて?」
「ふふっ、そんなに勢いよく来なくても私は逃げないよ?」
そう言って頭を撫でるとくしゃりと表情を緩ませる祥。
どこか寂しそうに呟く祥を見て私は一つ思いついた事を提案した。してしまった。
「祥…一つやりたいことがある」
「随分真剣な顔ですわね睦…。わかりましたわ!聞かせてくださいまし!」
そこからの動きは速かった。アルバム、写真、ビデオ、私たちの記憶、全ての要素を精査してお互いを彼女に近い演技ができるようにしていく。服装、喋り方、身振りなど、私には容易いが祥はそうもいかず。子供役はともかく母役は祥は祥なりにやる事になった。
「祥、始めるね」
そしてついに実践の日。こほんと一つ息を入れ
「祥子、おいで。お母さんがぎゅっと抱きしめてあげる」
記憶の彼女に祥と調べた情報を載せて出力する。祥は少し固まっていたが、
「睦お母様っ!!」
効果覿面、破顔して私に抱きついてくる。
「睦お母様、頭を撫でて?」
「ふふっ、そんなに勢いよく来なくても私は逃げないよ?」
そう言って頭を撫でるとくしゃりと表情を緩ませる祥。
1: にじげん!デイリーそうだねx4
すっかり5歳やそこらの自分の演技が板についたのかその振る舞いは五歳児その物だ。とても可愛いが少し重い。
「睦お母様、わたくし、すごくがんばりましたのよ?褒めてくださる?」
無言で祥を撫でてえらいえらいと言う。いくら演技の才能があっても今はいない彼女が実際にどう祥を褒めるのかはわからないし、これは母のモチーフに彼女を用いただけの母子プレイ。私なりの気持ちの伝え方をしてもいいと思う。きっと祥にも伝わるはずだ。
それから1時間がすぎた。祥はすっかり私の膝の上で寝ているがそろそろ時間だ。
「祥、起きて。そろそろ交代」
「お母…んんっ!ええ、わたくしは十分満足しましたし…。ちょっと着替えてくるから待ってくださいまし」
五分後、正気に戻った祥はありし日の彼女のような服で部屋に戻ってきた。ならばもうこの時点からスタートしていいだろう。
「まま、抱っこして」
「睦、練習とキャラが違い…」
「だっこして」
「睦お母様、わたくし、すごくがんばりましたのよ?褒めてくださる?」
無言で祥を撫でてえらいえらいと言う。いくら演技の才能があっても今はいない彼女が実際にどう祥を褒めるのかはわからないし、これは母のモチーフに彼女を用いただけの母子プレイ。私なりの気持ちの伝え方をしてもいいと思う。きっと祥にも伝わるはずだ。
それから1時間がすぎた。祥はすっかり私の膝の上で寝ているがそろそろ時間だ。
「祥、起きて。そろそろ交代」
「お母…んんっ!ええ、わたくしは十分満足しましたし…。ちょっと着替えてくるから待ってくださいまし」
五分後、正気に戻った祥はありし日の彼女のような服で部屋に戻ってきた。ならばもうこの時点からスタートしていいだろう。
「まま、抱っこして」
「睦、練習とキャラが違い…」
「だっこして」
2: にじげん!デイリーそうだねx3
さっきと打って変わって母性を漂わせる祥に全力で甘える。モーティスがそよにどうしていたかは知っているがあの役を使うと祥はプレイどころじゃなくなるのも知っている。
「睦…母に他にしてほしいことがあったらなんでも言ってくださいな」
私をぎゅっと抱きしめる祥の抱擁は温かく、柔らかい。正直これでかなり満足なのだが…
「じゃあ…まま、私も褒めて」
「お安いご用ですわ。娘を褒めるのは母の大事な役目、いっぱい褒めますわ!」
流石に祥があの人の真似を完璧にするのは抵抗があったのか、服装だけ寄せて祥なりの母を私にやってくれている。そんな様が嬉しくて愛おしい。だが、言葉巧みに褒めちぎられると照れる。そして、終わりもそんな時に訪れた。
「さきちゃん、睦ちゃん!もう皆揃って…。何してるの?」
「そうそう、さきこもむーこも…いやどう言う状況?」
「睦…母に他にしてほしいことがあったらなんでも言ってくださいな」
私をぎゅっと抱きしめる祥の抱擁は温かく、柔らかい。正直これでかなり満足なのだが…
「じゃあ…まま、私も褒めて」
「お安いご用ですわ。娘を褒めるのは母の大事な役目、いっぱい褒めますわ!」
流石に祥があの人の真似を完璧にするのは抵抗があったのか、服装だけ寄せて祥なりの母を私にやってくれている。そんな様が嬉しくて愛おしい。だが、言葉巧みに褒めちぎられると照れる。そして、終わりもそんな時に訪れた。
「さきちゃん、睦ちゃん!もう皆揃って…。何してるの?」
「そうそう、さきこもむーこも…いやどう言う状況?」