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阪神井上広大「ケガをせず野球ができるように」初動負荷トレで肉体改造
阪神井上広大外野手(20)がケガをしない体で1軍定着を狙う。
21日から兵庫・西宮市内の球団施設で契約交渉が始まり、現状維持の720万円でサイン。2年目の今季はけがに泣かされ1軍出場がなく「やっぱりケガをしてしまったのが一番。来年1年間、ケガをせず野球ができるように」と悔しそうに振り返った。
昨季は新人で1軍デビュー。今季も期待されて春季キャンプは1軍に抜てきされたが、ノック中に左膝を強打して出遅れた。8月20日の2軍ソフトバンク戦では走塁中に右脛骨(けいこつ)骨折し、現在も別メニューが続く。ケガに強くなるため、同期の西純から教えてもらって初動負荷トレーニングを始めた。「関節、可動域が上がる。パフォーマンスの向上につながってくるんじゃないかと思っている」と週2回ほどトレーニングジムに通う。
故障離脱がありながらウエスタン・リーグでは68試合に出場し9本塁打、リーグ最多の50打点。「いい時はこういうことができる、悪い時はこうなると気づけた部分があった。3年目につなげられる」と手応えをつかんだ部分はある。
今秋から通算282本塁打の藤井康1、2軍巡回打撃コーチが就任。井上の履正社の先輩、オリックスT-岡田が09年にウエスタン打点王になった際のコーチで、翌10年に1軍で33本塁打を放ってタイトルに輝いた。井上はかつて「先輩であるT-岡田さんのような球界を代表するような選手に1日でも早く近づけたら」と話している。ケガをしない体と「フジイの教え」で「ウエスタン打点王→1軍本塁打王」という「Tロード」で飛躍したいところだ。【石橋隆雄】(金額は推定)