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韓国の大学入試は「世界一過酷な試験」、BBCがレポート=韓国ネット賛同「なくすべき制度」
記事によると、BBCはこの日の午後、4分54秒ほどの映像を公開。「韓国の高校3年生は世界で最も過酷な試験を受けなければならない」とし、3人の高校3年生が試験の100日前から当日にかけて勉強に励む過程を伝えた。
そのうち1人の生徒は、「韓国の子どもたちは12年間の学校生活を大学入試のために過ごす」とし、「韓国の『10 to 10』を知っているか。朝の10時から夜の10時まで塾にいることを意味する。一番つらいのは同じような日々が繰り返されることで、すごく疲れる」と語った。また別の生徒は、「大学修学能力試験や入試教育が『入試で失敗したら人生の落後者になるのではないか』『自分はこれほど価値や能力のない人間なのか』と感じさせる」としつつ、「それでも試験の成績が証明してくれる。それしかない」と諦める様子を見せたという。
BBCは「韓国の高校生は大学や職業、将来の安定を確保するためには大学修学能力試験で好得点を取らなければならないと考え、相当なプレッシャーを感じている」と報道。また、ソウル特派員のローラ・ビッカー氏は受験当日の様子をレポートし、警察が受験生のために交通整理をする様子や、受験生と共に会場へ向かう親の姿などを紹介したという。
ビッカー氏は16日にもツイッターで「木曜日(試験当日)には飛行機が延着するかもしれない。韓国の若者にとって過酷な試験である大学修学能力試験が行われ、英語のリスニングテストの時間には飛行機の離着陸が止められている」と伝えている。
この記事を見た韓国のネットユーザーからは、「全体の10~20%の成功した人生を生み出すために、残りの80%が12年間を費やした努力を無意味にする制度」「勉強ばかりしてきたこの国のトップたちのひどい人間性を見て、子どもたちは夢を失っている」「大学修学能力試験はなくしてほしい。どうせ社会生活では役立たない内容ばかりだし、勉強の必要な人はその時にすればいい」「学問探求の本質からずれている。創意的でもないし専門的でもない。格差だけを広げている」「大学入学はもう少し簡単にして、卒業を難しくすべき」など、現在の入試制度に対する批判の声が多く寄せられている。
一方で、「それでも韓国の生徒たちが誇らしい。今の韓国を作り上げたのは教育の力だ」「インドや中国だって教育熱はすごく高いらしいよ」などのコメントも見られた。(翻訳・編集/丸山)
提供元:レコードチャイナ
(最終更新:2021-11-20 22:39)
https://www.oricon.co.jp/article/1700933/