阪神梅野隆太郎引き留めへ「本当に大事な選手。それに尽きます」球団本部長

阪神は正捕手の引き留めに全力を尽くす。5月に国内FA権の資格取得条件を満たし梅野隆太郎捕手が現在、権利の行使を熟考中。

嶌村球団本部長は「本当に大事な選手。それに尽きます。残ってもらえるよう努力していきたい。本当に来季も一緒にプレーしていきたい選手であるということです」と言葉に力を込めた。

梅野は昨季まで3年連続でゴールデングラブ賞を獲得。今季は東京五輪で金メダルに輝き、レギュラーシーズンでも130試合出場でチームを支えた。8年目の今季は単年契約だった。嶌村球団本部長は本人との交渉などの詳細については「中身も含めて差し控えたい」と話したが、「全力を挙げて残留を。来季も縦じまでプレーをと常々考えております」と強調した。

◆阪神梅野のFA関連の動き

5月12日　国内FA権取得前日に嶌村聡球団本部長が一足早くFA権取得をねぎらい、直接声を掛けた。

5月13日　出場選手登録が7年に達し、国内FA権の資格取得条件を満たす。梅野は「一番は大きなケガもなく強い体に生んで育ててくれた親に感謝しています」と感慨深げ。

11月7日　CSファーストステージ敗退で今季終了。権利行使の可能性を含めて熟考することが判明。「リーグ優勝できなかったことは捕手としての責任を感じます。自分の成長の中で五輪、優勝争いと本当にいい経験ができた1年だった。この経験を生かして来年はやるしかない」。

11月9日　全体ミーティングに参加し、FA権については「これからなのでしっかり考えたい」と話すにとどめた。

11月14日　NPBからFA有資格者として公示される。矢野監督は「球団も残ってもらう努力はしっかりしてくれると思う。自分で得た権利で周りの評価を聞きたいと俺も思った。そういうのはリュウ（梅野）も今考えていると思うので」と心情も理解した。