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【ウマ娘】「トレーナーをオトす方法教えます!」
にじげん!デイリー+
そんな怪しげなビラがトレセン学園内で配布されたのは春の事
だが当然その様な奇怪な代物に生徒達が興味を示す事もなく
当日会場にはすし詰め如くウマ娘が殺到していた
「皆さん良くおいで下さいました」
ニヤニヤと脂ぎった笑みを浮かべるのは腹の出た中年男性
騙されたか、とはいえ後に引けないという一同の前に
一人の生徒が挙手して前へと進み出た
「さっさと具体的な方法を教えてくれないかしら?」
ダイワスカーレットである
こういった時物怖じしない彼女の姿勢は羨ましく、頼もしい
幾人かがでかした!と考えている間に中年男が頷き
その姿勢のまま残像を遺して プ ン…と掻き消える
「グェ」
だが当然その様な奇怪な代物に生徒達が興味を示す事もなく
当日会場にはすし詰め如くウマ娘が殺到していた
「皆さん良くおいで下さいました」
ニヤニヤと脂ぎった笑みを浮かべるのは腹の出た中年男性
騙されたか、とはいえ後に引けないという一同の前に
一人の生徒が挙手して前へと進み出た
「さっさと具体的な方法を教えてくれないかしら?」
ダイワスカーレットである
こういった時物怖じしない彼女の姿勢は羨ましく、頼もしい
幾人かがでかした!と考えている間に中年男が頷き
その姿勢のまま残像を遺して プ ン…と掻き消える
「グェ」
1: にじげん!デイリー
次の瞬間にはダイワスカーレットの背後から首と胴に男の腕と足が絡みつき
少々の藻掻きを遺すと潰れた蛙の様な声を上げカクンと脱力した
「こうです」
汗一つかく事なく平然とする男
成程、と一同が納得するよりも早く再び進み出る貴婦人の姿があった
その所作があまりに自然であった為に
ジェンティルドンナさん何してんの?という疑問を抱かせない
「お点前は見事。けれど小娘一人オトした所で
それが果たしてトレーナーに通じるのかしら?」
「うんうん。君の質問はごもっともだね」
ズン
無拍子であった。それが会話の際中中年男のたるんだ腹肉に吸い込まれていた
まさに必殺の一撃。足元の床に彼女の足は減り込み
本気で打ち込んだという証明にもなっている
少々の藻掻きを遺すと潰れた蛙の様な声を上げカクンと脱力した
「こうです」
汗一つかく事なく平然とする男
成程、と一同が納得するよりも早く再び進み出る貴婦人の姿があった
その所作があまりに自然であった為に
ジェンティルドンナさん何してんの?という疑問を抱かせない
「お点前は見事。けれど小娘一人オトした所で
それが果たしてトレーナーに通じるのかしら?」
「うんうん。君の質問はごもっともだね」
ズン
無拍子であった。それが会話の際中中年男のたるんだ腹肉に吸い込まれていた
まさに必殺の一撃。足元の床に彼女の足は減り込み
本気で打ち込んだという証明にもなっている
2: にじげん!デイリー
「…硬いのね」
…が、顔をゆがめたのは果たしてジェンティルドンナの方だった
…が、顔をゆがめたのは果たしてジェンティルドンナの方だった
微動だにしていない中年男の背後で床が、壁が倒壊する
みじろぎすらせぬまま貴婦人の放った拳の衝撃を贅肉で吸収
そして威力を見事に殺してのけた事で功夫の証明はなされていた
「では始めましょう。勿論皆さんには最初からここを目指せとはいいません
階段を一歩一歩踏みしめる事で何方でもトレーナーを落とすようになれます
先ずは背後を取る為の移動方法、次に気配の消し方、組み伏せ方
レッスンは長期的なものですが中等部入りたてのポニーちゃんでも
間違いなくトレーナーさん達を落とす事ができるようになりますよ」
真顔で聞き入るマヤノトップガン、ツインターボにニシノフラワー
黙々とメモを取るハルウララにダイイチルビー
力なく床で伸びているダイワスカーレット