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【Money1】 「韓国はCPTPPに加盟すべき」だが「日本が得するのは嫌」
Douglas Irwin(ダグラス・アーウィン)教授にインタビューした記事で、トランプ大統領の再登板によって韓国経済の先行きに
暗雲が垂れ込めていますが、「いかに成すべきか」を聞いています。
ー中略ー
以下に該当箇所を引きます。
ー中略ー
――FTA(自由貿易協定)は防護壁バリアーにはならないのか?
「アメリカが、FTAを締結しているカナダやメキシコに対しても関税を課そうとしている状況を見てください。
FTAを結んでいても関税の対象になり得ることが明らかになりました。
もし韓国が米韓FTAを盾に安全だと考えていたのなら、カナダやメキシコのケースがその考えを揺るがすことになるでしょう」
韓国政府は、主要な輸出国である中国やアメリカから貿易圧力を受けながらも、輸出市場の分散に十分な努力をしてこなかったという
批判を受けています。
特に、アジア太平洋地域の国々が結成した多国間FTA「包括的・漸進的環太平洋パートナーシップ協定(CPTPP)」への加盟に
消極的だったことが代表的な例です。
政府は「CPTPP加盟国の多くとすでにFTAを結んでいる」と説明していましたが、農畜産物の輸入増加を懸念する農家の反発を考慮して
加盟を見送ったというのが専門家の見方です。
――では、韓国のような輸出中心の経済はどのように生き残るべきか?
「韓国を含め、複数の国が取るべき最善の方法は、他の国や地域と二国間および多国間FTAを締結し、貿易ネットワークを多角化する
ことです。
例えば、メキシコはアメリカ市場に依存するだけでなく、EUや世界各地とFTAを締結し、さまざまな市場を確保する努力をしています。
「UN Comtrade」(国際貿易統計サイト)によると、2023年のメキシコの輸出の79.6%がアメリカ向けでしたが、この比率を下げようと取り組んでいることが分かります。
※※『CPTPP』はComprehensive and Progressive Agreement for Trans-Pacific Partnershipの略。
アジア太平洋地域における経済連携協定。
韓国もCPTPPなどに加盟し、貿易の多角化を図り、自由貿易を尊重する国々と協力すべきです」
(後略)
⇒参照・引用元:『朝鮮日報』「関税戦争が始まろうとしている…FTAは韓国の盾にはなり得ない」
https://www.chosun.com/economy/weeklybiz/2025/03/06/V7AWSAJMIBCNZOGLEPCGMEAJDY/
すでにFTAを締結しているカナダ、メキシコに大して関税を課すとしてトランプ政権ですので、FTAがなんら防壁壁にならないのは
明らかです。韓国は二国間FTAを多くの国と締結する――という戦略を取り、「韓国の経済領土が拡大した」といってきました。
例えば、現在弾劾訴追されて職務停止に陥っている韓悳洙(ハン・ドクス)国務総理(首相に相当)は、以下のように語ったことが
あります。
「対外開放問題は私たちの全体的な経済領土を増やすこと」
「多くの国が出席する多国間の自由貿易から私たちが落ちると本当に不利になる」
「積極的に参加して私たちが成長する一つの動力を維持しなければならない」
「(CPTPPから)韓国が抜ければ一番得をするのは恐らく日本だろう」
>>2022年05月03日に行われた人事聴聞会における発言
「経済領土」って何だよ?――なのですが、多国間の自由貿易協定に参加しそこなうのは韓国にとって不利としています。
しかし、一方でCPTPPに韓国が参加しなければ、一番得をするのは「日本」としています。
この点が引っかかるのか、韓国は「CPTPPに参加する」という公式な声明を出してはいません。
「日本が得するかどうか」が争点になるというのは、いかにも韓国らしいといえます。
しかし、アーウィン教授は、FTAがバリアーにはならないのだから、韓国は多国間の自由貿易協定に励むべき――としています。
日本が得するかかどうかはともかく、問題は韓国がCPTPPに加盟できる状況なのか――という点ででしょう。
(吉田ハンチング@dcp)
2025.03.09
https://money1.jp/archives/144784
引用元:https://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/news4plus/1741558172/