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100年以上使ってきた「日本式の用語」をわかりやすい韓国語に改める…韓国国土交通部が発表
3月3日、国土交通部は日本統治時代に導入された「地籍」分野の用語など、難解な専門用語31語を、三・一節(独立運動記念日)に合わせてわかりやすい韓国語に改め、行政規則として告示すると伝えた。
具体的に、どのような用語が改められるのか。
例えば、「地籍公簿」は「土地情報登録簿」に、「数値地籍」は「座標地籍」に、「図解地籍」は「図面地籍」に変更されるという。
また、「共有地連名簿」は「共同所有者名簿」に改められる。これは、土地の所有者が2人以上の場合に所有者と持分割合などを記録し、管理する帳簿を指す。「共有地連名簿」は、日本統治時代から100年間使用されてきた日本式の漢字表現を韓国語に置き換えたものだ。
改定された用語は、行政規則として告示した後、空間情報管理法上の用語や行政文書の様式などに反映して改善し、教科書や国家技術資格試験などの地籍測量現場で活用する計画だ。
国土交通部のユ・サンチョル空間情報制度課長は、「日帝強占期に導入された地籍・空間情報の専門用語をわかりやすい韓国語に改めて告示することで、国民が日常生活で難解な専門用語を簡単で正しい韓国語で使用できるよう支援できると期待している」と述べ、「今後も国民の視点に合った地籍・空間情報サービスを提供するため、関係機関と協力しながら専門用語の改善を続けていく」と強調した。
このような日本式の単語を変更しようとする動きは、過去にもあった。
光復70周年を迎えた2015年には、韓国の海洋水産部が「サシミ」「ワサビ」「マグロ」「イカ」「アナゴ」「アジ」などの日本語の単語を韓国語に変えるよううながした。ただし、この取り組みが大きな成果を上げたという報道はほとんど見られなかった。
また最近、韓国・忠清北道の堤川(チェチョン)市では、地域の名物である「赤いおでん」をテーマにした「堤川赤いおでん祝祭」が開催されたが、「おでん」ではなく「オムク」という韓国語を使うべきではないかと議論になったりした。
これらの事例と比べると、今回の変更は専門用語であるため、スムーズに定着する可能性が高い。今後も日本式の単語が時とともに韓国から消えていくのか、注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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