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【韓国記者コラム】 韓国経済、風前の灯なのに…原発追加費用1.4兆ウォンに揺らぐ「チーム・コリア」
初の欧州進出の可能性が高まったことは、世界における韓国の底力を示す成果といえる。
韓国の「チームコリア(Team Korea)」は昨年7月、総事業費24兆ウォン(約2兆7000億円)規模のチェコ新規原発建設事業で優先交渉権を獲得した。これは、世界最高レベルの原発企業と評価される米ウェスチングハウスや、フランス電力公社(EDF)を抑えて得た快挙だった。
本契約締結まで残り数週間。長らく足かせとなっていたウェスチングハウスとの知的財産権をめぐる紛争も決着がつき、本契約は順調に進むとの見方が強い。
こうした成功の背景には「一つの力」があった。韓国水力原子力(韓水原)を中心に、韓国電力技術、韓国原子力燃料、韓電KPS、斗山エナビリティ、大宇建設などが結束し、「ワンチーム」として受注競争に挑んできた。
「チームコリア」を構成する各企業は、チェコ現地で文化交流やボランティア活動、事業投資などを展開し、受注獲得に向けて尽力してきた。
しかし、この「チームコリア」に亀裂が生じている。
中心的な役割を担う韓国電力(韓電)と韓水原が対立しているためだ。
発端は1兆4000億ウォン(約1600億円)規模の工事費負担をめぐる問題だ。
韓電が代表として2009年に受注したアラブ首長国連邦(UAE)・バラカ原発は昨年、4号機の商業運転開始をもってプロジェクトが完了した。
しかし、工事費の精算を進める中で、当初の見積もりを超える追加費用が発生したことが問題となった。
バラカ原発の建設中に設計変更や追加工事が発生し、総額1兆4000億ウォンの追加費用が生じた。
この負担をめぐり、韓電と韓水原が対立しているのだ。
韓水原は韓電に対し追加費用の精算を求める。韓電は「UAE側と協議し、『チームコリア』全体で精算を受けるべきだ」と主張する。
双方の意見が食い違っているのだ。
最近、韓電のキム・ドンチョル社長と韓水原のファン・ジュホ社長が解決に向けて会談したものの、溝は埋まらずに終わったという。
ー後略ー
全文はソースから
2025年2月28日 12:00 発信地:韓国
https://www.afpbb.com/articles/-/3565146?act=all