「早慶ダブル合格なら早稲田に行く」学生が急増中…慶應の天下が終わり早稲田一強時代が到来した理由

「早慶ダブル合格なら早稲田に行く」学生が急増中…慶應の天下が終わり早稲田一強時代が到来した理由

「早慶ダブル合格なら早稲田に行く」学生が急増中…慶應の天下が終わり早稲田一強時代が到来した理由

1 七波羅探題 ★ :2025/02/28(金) 23:14:09.24

PRESIDENT 2/28 6:00
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「早慶ダブル合格なら早稲田に行く」学生が急増中…慶應の天下が終わり、「早稲田一強」時代が到来した本当の理由

■早慶受験に「大変化」が起きている
「早慶」といえば、わが国の難関私立大学TOP2として双璧をなす存在であることは疑いようのない事実だろう。この2校の対決は野球などのスポーツにおいても「早慶戦」と呼ばれ、白熱の様相を呈しているが、受験における早慶戦もまた目が離せない。

大学野球においては、90年代は慶應優勢、2000年代は早稲田黄金時代、2010年以降は慶應優勢、そして近年は早稲田が盛り返してきている。大変面白いことに、受験においても同じような動きが見られる。

受験においても1980年代?90年代にかけては早稲田優勢だったが、2000年代以降長らく慶應優勢の時代が続いてきた。しかし、その長く続いた流れはこの数年で大きく変わり、早稲田が急速に盛り返してきている。まさに「早稲田vs.慶應」の受験における大きな潮目を迎えようとしているのだ。

本稿では、2025年現在の両校の実力をさまざまな視点から検証していきたい。まずは毎年、大学受験予備校の東進ハイスクール(ナガセ)が独自作成している「早慶ダブル合格者」の進学先データを見ていき、近年のトレンドについて検証していく。

■両方に合格したら、どちらに進学?
2010年代後半から最新2024年までの、学部は関係なく早慶両大学を受験して両方受かった場合の進学率は下記の表の通りだ(図表1)。

2018年当時は、長らく続いてきた慶應優勢の流れの通り慶應への進学が71.5%、早稲田が28.5%と慶應が早稲田を圧倒していた。

しかし、2024年の最新のデータでは、慶應への進学率51.6%に対して、早稲田が48.4%と、ほぼ互角となっている。

加えて、慶應合格者の中には、早稲田で比較的合格しやすい学部と併願しているケースが多くある。早稲田には人間科学部やスポーツ科学部といった偏差値から見ると慶應よりも合格しやすい学部が存在する。「どうしても慶應か早稲田に行きたい」と考えている受験生は、学びたい学問は関係なく併願するというケースが多く見られ、「早稲田下位学部vs.慶應」では多くの学生が慶應に進学するため、大学全体で見るとまだ少し慶應が多いという結果になっている。

■長らく続いた「慶應優勢時代」に終止符
次に同系統学部同士の「ダブル合格」の場合にどちらの大学に進学しているのかを示したのが下記のデータだ(図表2)。

表を見てわかる通り、2018年当時は早稲田の看板学部である政治経済学部と、慶應の経済学部に「ダブル合格」した場合であっても慶應の圧勝であった。

同様に、両大学の法学部同士、商学部同士、文学部同士は、いずれも慶應に多く進学しており、誰がどう見ても慶應の完勝であった。

しかし、2021年の早稲田大学の「入試改革」以降その流れは大きく変化し、最新2024年のデータでは法学部同士の「ダブル合格」のみ慶應が勝利するも、その他はすべて早稲田の勝利となり、2018年と真逆の早稲田圧勝という結果となっている。

2018年からの6年間で一体なぜここまでの変化があったのだろうか。その流れを変えたのは早稲田大学の「入試改革」である。

■早稲田「ワンチャン勢」は完全終了
早稲田大学では2021年に看板学部の政治経済学部をはじめとする複数学部で従来の文系3教科受験を廃止し共通テストと総合問題で合否を問うスタイルに舵を切り始めたのだ。

現在では政治経済学部、国際教養学部、スポーツ科学部、社会科学部、人間科学部の5学部(文系学部の半数)が総合問題スタイルを導入し、マークシート方式のいわゆる「ロト6スタイル」に終止符を打った。

2021年当時は志願者数が大幅に減ったこともあり「入試改革は失敗だったのでは」という声も聞かれたが、結果として難関国立の併願先としての需要が増しただけでなく、学部への志望度が高い受験生の割合を増やすことにも成功した。

1990年代の慶應SFCによる日本初のAO入試の導入など積極的な入試改革を行うことで優位性を保ってきた慶應は、早稲田の「痛みを伴う改革」に機先を制されたということになるだろう。

早稲田大学は2025年より、どうしても早稲田に入りたい「ワンチャン勢」の受け皿であった社会科学部と人間科学部においても同様の改革を行っており、この流れは文系学部を中心に加速していくかもしれない。

しかし、慶應もこのまま黙ってはいない。慶應の看板学部である経済学部において、2027年度入試より小論文を廃止すると発表したのだ。

※以下出典先で

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