【バンドリ！】「愛音ちゃんって優しいね…」「そんなことないですよ〜、初華ちゃんの方が優しいと思う！」

私は愛音ちゃんに褒められるような人間じゃない。さきちゃんがさきちゃんの大好きな睦ちゃんと付き合うことになったのを素直に祝えないし、別れてほしいと思ってる。祐天寺が好きな人の幸せを願うなら自分が付き合えなくても祝ってあげるのも愛とか言ってたけど、私は不幸を願ってしまっている。
「でもそれが普通じゃないですか？ 好きな人が自分じゃない相手に笑いかけてキスとかしてるなんて…イヤな人の方が普通だもん」
そんな醜い私も受け入れてくれて、なんでもないことのように笑う。きっとこの子はこうやって色んな子のことを救ってきたんだろうな。私とは大違いだ。なんだか少し…さきちゃんに似てるかもしれない。自覚のないままに色んな人を照らして焼いてしまう太陽のような人。
「…ねぇ愛音ちゃん。もう夜も遅いし危ないからさ、うちに泊まらない？」
だから…魔がさしてしまった。愛音ちゃんをさきちゃんの代わりにしようだなんて…断ってほしい。
「いいんですか？ やったー！ 初華ちゃんのお家でお泊まりなんて楽しみ〜！」

NTRですわ…