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韓国「外貨準備高」3年間連続減少!1980年以来経験のない異常事態。
これにより2024年通年のデータが(一応)締まりました。
Money1でご紹介してきた「韓国は外貨準備高を積めなくなってきている」を証明します。
国際収支統計には「外貨準備高の増減」という計上項目があります。これは文字どおり「外貨準備高がいくら増えたか(減ったか)」を示す項目です。
この「外貨準備高の増減」の1980~2024年推移をグラフ化すると以下のようになります。
韓国は経済成長と共に、年々外貨準備高を積み上げてきたことが一目瞭然です。
毎年、ほとんどがプラスになっています。大きな「マイナス」に振れているのは、1997年のアジア通貨危機時の「-119.2億ドル」と、2008年(2008~2009年)韓国通貨危機時の「-564.5億ドル」の2箇所のみです。
この2つの年では外貨準備高が大きく減少しました。
ご注目いただきたいのは右端の直近3年間です。これまで韓国は2年連続で外貨準備高がマイナスだった――しか経験したことがなかったのですが――、
2022年:-278.9億ドル
2023年:-29.6億ドル
2024年:-30.7億ドル
――と、1980年以来で初めて3年連続で外貨準備高が減少することとなりました。
異常事態です。
外貨準備高は「外国との取引で使用できる外貨がいくらあるのか」を示しています。鎖国をしていない限りは、これが足りなくなるとデフォルト(債務不履行)です。
↑『韓国銀行』の公表データをグラフ化した外貨準備高の推移。
⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「Official Foreign Reserves(January 2025)」
『韓国銀行』の公表データによれば、2025年01月時点で「4,110億ドルある」ことになっています。
アジア通貨危機時のように「ウソ」をついておらず、本当に公表額があればいいですね。外貨準備を積めなくなってきているのですから。
(吉田ハンチング@dcp)