【ヤクルト】奥川、全力登板で見えた課題とは？甘いガンでもMAX146キロ・・・

ヤクルト奥川恭伸投手（23）が9日、沖縄・浦添での春季キャンプで初めてライブBP（実戦形式の打撃練習）に登板した。

練習開始時は雨が降ったりやんだりする空模様の中、午前11時過ぎにはグラウンドのシートが取り除かれた。奥川は矢崎、清水に続いてマウンドへ。直球に変化球も交えて浜田、オスナ、長岡、岩田、丸山の打者5人に約6分間、計22球を投げた。

　この日は球場表示で最速146キロをマーク。安打性の当たりは2本。オスナには、5球目の126キロスライダーが外角に決まり、見逃し三振を奪った。「スライダーが良かった」と強打者も思わず腰をのけ反らせ、得意球のキレが光った。

　マウンドを降りると、1813人の観客から拍手を浴び、白い歯を見せた。「まだ半分くらいですかね」と自己採点も、「昨年は空振りが取れないことが多かった。まだ打者はボールを見ていないのでなんとも言えないですけど、空振りを取れるようにしていきたい」と振り返った。

　奥川は昨年6月14日の交流戦・オリックス戦（京セラドーム大阪）で5回7安打1失点と好投し、980日ぶりの白星をマーク。昨季は3勝2敗、防御率2・76だった。完全復活を目指し、今キャンプではすでに3度ブルペン入りし「良いスタートは切れているんじゃないのかな」と語っていた。