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人間の脳にマイクロプラスチックが!?ガチでヤバいその正体とは!?
■しかも8年間で約50%増加、認知症との因果関係は不明
マイクロプラスチック(直径5ミリメートル以下のプラ粒子)は、世界的にプラスチックの使用量が増えるのに伴い、驚異的な速さで環境に浸透している。
現在のプラスチック生産量が年間3億トンを超えるなか、世界の海には、2023年時点で推定250万トンのプラスチックが浮遊している。
これは2005年の水準の10倍以上にあたる量だ。
2月3日付けで医学誌「Nature Medicine」に掲載された研究により、マイクロプラスチックとナノプラスチック(さらに小さい直径1~1000ナノメートル)は、
人間の肝臓や腎臓よりも高い濃度で脳に蓄積されることが判明した。
また、2024年のサンプルは、2016年のサンプルと比べてマイクロおよびナノプラスチックの濃度が大幅に高くなっており、
認知症と診断された人の脳内ではさらに高濃度だったという。
脳内のプラスチック粒子と認知症の因果関係が証明されたわけではないものの、
こうした研究結果は、プラスチックが健康に影響を及ぼす可能性について懸念を生じさせるものだ。
「体内にプラスチックがあるという状況は、環境中での蓄積と、人々がそれにさらされる状況がそのまま反映されたものだと考えられます」
と、論文の著者である米ニューメキシコ大学の薬学教授マシュー・カンペン氏は言う。
「人々がさらされるマイクロプラスチックとナノプラスチックの濃度が、どんどん高まっているのです」
■プラスチック汚染が急増
マイクロプラスチックやナノプラスチック(両方をあわせて「MNP」と呼ぶ)は、ペットボトル、買い物袋、発泡スチロール容器などのプラスチック製品が環境中で分解されて生じる。
肉眼では見えないほど小さいものもある。
科学者らは1970年代から海中に存在するMNPを研究してきた。
海洋哺乳類の体内からは、海水から吸収されたり汚染された魚を食べたりして取り込まれたマイクロプラスチックが見つかっている。
また、人間が食べるブタ、ウシ、ニワトリなどの動物の組織にも蓄積される。
MNPは空気中にも存在する。
特に屋内の空気は、衣類、家具、家庭用品に含まれるプラスチックから落ちる粒子のせいで、屋外の空気よりもMNPの濃度が高くなる傾向にある。
人間に吸い込まれた粒子は体内を移動し、やがてさまざまな臓器にたどり着く。
研究ではこれまでに、人間の肺、胎盤、血管、骨髄からMNPが見つかっている。
2024年9月に医学誌「JAMA Network Open」に発表された研究では、MNPが血液脳関門を通過できることを示す証拠が発見された。
血液脳関門とは、いわば血流から脳内に入るものを制限するフィルターだ。
かつては、この関門を通過できるのはナノプラスチックの中でも特に小さな粒子だけだと考えられていた。
だが、同研究によって、より大きなマイクロプラスチックも脳内に侵入できることがわかった。
※略
別ソース
人間の脳には「スプーン1本分」のナノプラスチック、脳の重量の0.5%相当 新研究
https://news.yahoo.co.jp/articles/8bc0f35ebf84410306fd0a32fc89916326bc1396
2024年初頭の検視解剖で収集された認知的に正常な人間の脳には、8年前よりも多くのプラスチック小片が含まれていることが新たな研究で明らかになった。
ニューメキシコ大学アルバカーキ校の薬学教授で研究の筆頭共著者であるマシュー・カンペン氏によると、
死体の脳サンプルには全体として、腎臓や肝臓よりも7~30倍の数のプラスチック小片が含まれていた。
「平均約45~50歳の正常な人の脳組織で確認された(プラスチックの)濃度は、1グラムあたり4800マイクログラム、つまり(脳の)重量の0.48%分だった」(カンペン氏)
これは標準的なプラスチックスプーン1本分に相当するという。
※略