あわせて読みたい
【韓国紙】「台湾はなぜ日本統治期に寛大なのか」「韓国では想像すらできない…二重的歴史認識」
同紙は、15世紀にオランダの侵略を受けるもこれを撃ち払った鄭成功は尊敬し祭るも、植民地時代の日本人の銅像も残し、同時代を肯定的に捉える台湾人について、その矛盾に同紙は注目する。
同紙は、日本植民地当時、台湾の中心地だった台南にある「赤崁楼」(せきかんろう:鄭成功が台湾全体の最高行政機関にしたところ)について触れ、「私たちがどうも納得できない見どころが一つある」とし、「台南最後の市場を歴任した日本人(羽鳥又男)を称える銅像が主人のように建物の中に祀られている。彼が台南の文化と伝統を保護し、教育発展に大きく貢献したという功労を称賛するために、台南の人々が立てたのだという」と言及した。
同紙は、羽鳥又男氏について「24歳で台湾に渡り、総督府の末端管理をはじめ要職を経たという略敵が銅版に詳細に書いていた」とし、「記録通りなら植民統治の走狗として、台湾の人々の国民的避難を受けて然るべき物のはずだが、私たちとは異なりそのような雰囲気を全く感じることができない。銅像の前で礼をする人々がいるほどだ」と伝えた。
続けて、「私たちより15年も長く日帝植民地時代を経験しながらも台湾の人々からは私たちのような《反日感情》を探しにくい」とし、「中国人というアイデンティティを共有しながらも、日本に対する認識においては大陸の中国人とも大きく異なるようだ。日本人と日本文化は言うまでもなく、日本帝国主義の植民統治についても彼らは概して寛大だ」と説明した。
同紙は、台南市内にあるデパートが、植民地時代の名前や建物をそのまま使用している例なども挙げ、「いくら日本資本であっても、韓国ではそのような名前を使うというのは想像すらできないことだ」と指摘した。さらに、記者が旅行中に出会った何人かの台湾の人々が「日本の助けがなければ台湾の近代化は大変だっただろう」と気軽に話したりする姿も伝えている。
オーマイニュースは、このような台湾人の親日的な背景について、「彼らが共有する帝国主義時代の歴史で日本だけは例外だと思うのだろうか」「あるいは我が国の親日民族反逆者たちも当時印籠のように掲げた《大東亜共栄圏》にすべての台湾の人々が洗脳されたのだろうか」「もしかすると《その時はその時、今は今》とすることで、不幸だった過去史を消そうとする正統性のない執権勢力の意図ではないだろうか」と様々な問いを立てている。
その上で、「いずれにしと今の台湾の人々は中国人としてのアイデンティティを強調する一方で、植民地時代に日本が移植させた近代化にも大きな意味を置く《二重的な》歴史認識を持っているようだ」としつつ、「彼らは歴史上一度も自分の国を持ったことがないからではないか」とし、オランダ・明・清・日本、そして国民党へと支配者が変わってきた歴史がそうさせたのではないかと主張する。
一方で、あるタクシー運転手が、聞いてもいないのに、台湾海峡を指し、自身の出身が海を越えた福建省にあり、「いずれ中国が世界の中心にそびえ立つ日がまもなく来る」と述べたことを挙げ、「大陸で出会った中国人のように感じられた」ことを伝えている。
この報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「自分も台南に行ったことがあるがメンタルをやられた…我々と日本帝国主義への評価があまりにも違って当惑した記憶がある…」
「…国家の概念がなかった原住民や避難民が主だったんだろ…」
「俺も行ったことがあるが、国民党があまりに酷かったので、日本が相対的に良かったと言ってたよ」
「清国の支配があまりに惨かったから日本の支配が良かったと思うのさ。日本人たちはそれでも近代化させてくれたので、清に対してより良い印象を得たのさ…しかもその後が国民党だから…」
「朝鮮では力で抑える統治をして反発されて、さらに強い統治をして悪循環に陥ったので、台湾に異動したある官僚が朝鮮の経験を生かして融和策をとったと聞いたことがある。それで親日的だとか」
「要は奴隷根性が叩き込まれたということでは…」
「我が国ほど反日の国は無い」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
コリア・エコノミクス 2021年11月8日
https://korea-economics.jp/posts/21110805/