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【日本再進出】韓国紙「日本車はガラパゴス…現代自動車のEVで占領できる」「国家のプライドかけ追い抜こう」
チャン・ジェフン現代自動車社長は最近、日経ビジネスとのインタビューで「電動化の波は自動車産業に来た100年ぶりのチャンス」であるとし「先進市場でありながら最も厳しい市場である日本に進出することを慎重に検討中」と明らかにした。韓国各紙も報じた。
現代自動車に関してはすでに昨年から、日本再進出を検討しているとの見方が浮上しており、ガソリンエンジン車ではなく電気自動車や水素燃料車などエコカーで再起をかけると日経などでは伝えられていた。
このような動きに対し、韓国の自動車専門家は、日本の自動車業界が「ガラパゴス化」しており、現代自動車が日本で成功できるとの見方を示している。
イージー経済紙は4日、キム・ピルス大林大学未来自動車工学部教授へのインタビュー記事『現代自動車グループ、EVで日本を占領する…最高のフィナーレ』を掲載した。
キム教授は、日本の自動車市場は「他国の市場より保守的な性格が強い」としつつ、排他的な「一度突き抜ければ十分に(販売が)可能な市場」である欧州市場と比べ、日本の輸入車市場は近年さらに縮小していると指摘した。「消費者が自国に対する誇りが強く、世界最高品質レベルという特性をもとに市場が形成されているから」であるとその背景を伝えた。
現代自動車は15年前、当時日本で人気絶頂だった韓流俳優ペ・ヨンジュンを広告塔にするも、「みじめな敗北を経験した」とキム教授は言及しつつ、現代車の失敗は日本の排他性だけではなかったとの見方を示している。キム教授は日本の道路が韓国に比べて狭く、駐車場も比較的小さいこと、自動車保有者が車庫証明を必要とすることなどから軽自動車への需要が高いことなどを挙げ、現代自動車がそれに対応できていなかったことを指摘した。同時に、日本人が「韓国車を二等国民が作った一段下の車と見る視点があった」ことについても触れている。
しかしキム教授は、現代自動車の車両完成度やデザインが進化しているとし、「絶対に日本に後れを取っていない」と述べ、「日本が旧時代的な姿に、ガラパゴス化している」との見方を示した。
キム教授は、世界の自動車市場でEV(電気自動車)への転換が急速に行われ、現代自動車も積極的にこれを開発・販売しているとしつつ、一方で日本を代表する世界1位のトヨタ自動車の豊田章男会長は2050年の内燃機関車の終息を非難したことを挙げ、「日本のビッグ3のトヨタ、ホンダ、日産などが電気自動車の開発や発売で遅れた状況」「時代についていってない」と分析した。
キム教授は、このような背景から、「(現代自動車の)EV、水素EVなどは日本で十分成功することができる」とし「それだけ品質や、コスパ観点から世界最高水準の水準」を持つと主張している。
続けて「日本攻略はヨーロッパやアメリカ市場とは異なり国家のプライドの戦いであり、日本から持ってきた自動車技術で始まった私たちが、最先端技術で再輸出する逆転の機会でもある」とし、「現代・起亜自動車の日本での成功は、自動車産業で日本を追い抜き最高のフィナーレとなる」と強調した。
これら報道をみた韓国のネットユーザーからは、
「中国の車が韓国で売れると思うか?正気に戻って第三国で頑張れ」
「ジェネシス(現代車の高級ブランド)で現代が最近調子に乗って舞い上がっているようだ…ギャラクシーも使わない日本人らが乗ると思ってるのか?」
「日本人は金持ちじゃないと軽自動車しか乗らない傾向がある。韓国人の傾向で日本市場を見ると失敗する…」
「…頼むから自らを客観的に見てくれ」
「日本の車はダサいのになぜ現代自動車が売れなかったのか分からない…」
「テスラの墓場が日本なのに…」
「大したもんだ。挑戦する姿勢が大事」
などのコメントがネット掲示板に投稿されている。
コリア・エコノミクス 2021年11月8日
https://korea-economics.jp/posts/21110803/