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将棋・西山朋佳女流3冠が挑んだプロ試験、その結果は!?
1/22(水) 17:54
将棋の西山朋佳女流三冠(白玲、女王、女流王将、29)は1月22日、棋士編入試験第5局で試験官の柵木幹太四段(26)に135手で敗戦。女性として初めての棋士編入を目指した西山女流三冠の挑戦は、通算2勝3敗で“不合格”となった。なお、受験基準を満たした場合は再受験が可能だが、「今後のことはいったん整理してから考えたい」とした。
史上初の“女性棋士”を目指し編入試験に挑んだ西山女流三冠の挑戦は、通算2勝3敗で幕を閉じた。運命の最終局では、西山女流三冠が得意戦法の「三間飛車」を志向。立ち上がりはやや苦しいものとなったが、中盤戦では強気に攻め込み先手陣へと果敢に迫った。
ねじり合いとなった中盤戦では激しい玉頭戦が繰り広げられ、柵木四段は難度の高い受けに回る展開に。西山女流三冠も流れを引き寄せるべく、必死に耐えて“剛腕”さく裂のチャンスをうかがった。飛車を活用できず苦しい時間が続いた西山女流三冠だが、気持ちは常に前へ。終盤で直線の攻め合いとなったが、柵木四段も鋭い踏み込みから正確な手を重ねてリードを拡大させていった。西山女流三冠も激戦の中で勝負手を連発。しかし思うように流れを引き戻すことができず、最後は静かに投了を告げた。
西山女流三冠は、開口一番に5人の試験官棋士へ「向き合ってくださったことにすごく感謝しています」とコメント。最終局については、「自分の中で意外な組み合わせもあり、思わしくない序盤にしてしまった。粘るような展開にして何かあるかなと思っていたが、良い手が見つけられなかったのか、飛車が悪形な分苦しい将棋だった」と振り返っていた。
現行制度で5人目の挑戦となった棋士編入試験は、昨年9月に開始。第1局で高橋佑二郎四段四段に勝利したもの、第2局の山川泰煕四段戦、第3局の上野裕寿四段戦で連敗した。それでも、後がなくなった第4局で宮嶋健太四段に勝利して望みをつなげたが、試験最終局で柵木四段に敗れ通算2勝3敗で不合格。史上初の「女性棋士」誕生とはならなかった。
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