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「もともと私たちのもの」日本から韓国の窃盗団が盗んだ対馬の仏像、書類上の“引き渡し”へ…韓国内で不満尽きず
【注目】「日本は恥じるべき」文化遺産10万点が日本に流出と韓国
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日本の『共同通信』が1月16日に報じ、「日韓関係がこじれる一因にもなった問題は解決へ大きく前進する」と伝えた。
ただ、所有権を主張してきた韓国の忠清南道・浮石寺(プソクサ)が像の安寧を願う法要を行うため、対馬への移送は5月中になる見通しだ。
浮石寺は仏像を観音寺に返還する前に、100日間の法要を行いたいと要求し、観音寺は「確実な返還」を条件に容認したとされる。
「日本が奪ったものを盗み返しただけ」不満の声も
今回議論の中心となっている仏像は、長崎県指定有形文化財である「観世音菩薩坐像」のことだ。
長崎県によると、観世音菩薩坐像は「朝鮮半島の高麗銅造仏で、制作時と安置寺院のわかるものは稀であり、誠に貴重な尊像」だという。像内から発見された結縁文(けちえんぶん)には「高麗国瑞州浮石寺」「天暦三年」などの記述がある。天暦3年は西暦1330年に相当する。
そんな貴重な仏像は、韓国の窃盗団が2012年10月に観音寺から盗み出した。韓国の警察は2013年1月に韓国内で窃盗団を逮捕し、仏像を回収している。
ただ、ここから問題はさらに複雑化する。浮石寺がこの仏像は数百年前に倭寇に略奪されたものとし、所有権を主張したからだ。以降、最高裁まで裁判が続き、2023年10月にようやく所有権が日本にあるとの結論が下った。
韓国の最高裁は、他人の物であったとしても一定期間、問題なく占有した場合、所有権が移転するとみなす「取得時効」の法理に基づき、仏像の所有権が日本の観音寺に正常に移転したと判断した。
そんな仏像がいよいよ日本へ返還されるというわけだが、韓国内では不満の声が大きい。
オンライン上では「最高裁がそのように判断したのであれば仕方ないが、私たちも日本から返還されるべき文化財が山ほどあるのではないだろうか」「日本が奪ったものを元の所有者が盗み返したのに、所有権が盗人にあるというのか?おかしな論理だ」「倭乱(文禄・慶長の役)で奪われた私たちの文化財も返してもらおう」「文化財にも取得時効が適用されるのか?滑稽だ」といったコメントが寄せられた。
韓国で法要を終え、無事に仏像が日本へ返還されるのか注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
2025年01月17日
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