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【韓国ヌカ喜び】ハンガリー、「東海表記」1730年の古地図を公開…大統領夫人「敬意を表する」
▲朝鮮半島の東の海を「東海」と表記した欧州の古地図=タク・ヒョンミン大統領府儀典秘書官のフェイスブックより//ハンギョレ新聞社
▲文在寅大統領の夫人、金正淑女史が今月3日(現地時間)、ハンガリー国家記録院を訪問し、古地図を確認している=大統領府提供//ハンギョレ新聞社
ハンガリーを国賓訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の夫人、金正淑(キム・ジョンスク)女史が3日(現地時間)、ハンガリー国家記録院を訪問し、朝鮮半島の東の海を「小東海(MARE ORIENTALE MINVS)」と表記した古地図の複製本を手渡された。
大統領府のパク・キョンミ報道官は同日、金正淑女史が手渡された地図では「朝鮮の国号を『CAOLIKUO、 COREA、 CHAOSIEN』と表記している。1730年に欧州で製作されたこの地図は、18世紀に欧州でも朝鮮半島の東の海が『東海(トンヘ)』として認識されていた事実を示している」と述べた。ハンガリーと韓国国家記録院の関係者らは特に「この古地図は最も多く存在する1739年版ではなく初期の1730年版で、その希少性と価値が高い」と説明した。
金正淑女史は地図を受け取ってから、ハンガリー語で表記された「小東海」を発音した後、「非常に珍しいものを贈っていただき、ありがとうございます」と謝意を表した。また「ハンガリー国家記録院が所蔵する延べ3000キロメートルにもなる記録の中から、韓国の過去と現在をつなぐ記録を見つけてくださった韓国とハンガリー両国の国家記録院の研究者の方々に敬意を表する」と述べた。韓国国家記録院とハンガリー国家記録院は同日、記録保管協力のための了解覚書(MOU)を締結した。
ハンガリーが同日、金女史に「東海」と表記された欧州の古地図を公開したのは、韓国と外交的・経済的協力を活発にするための努力とみられる。これに先立ち、文在寅大統領は今年6月にスペインを訪問中、独島(ドクト、日本名・竹島)と鬱陵島(ウルルンド)が朝鮮の領土であることを表示した1730年代の古地図「朝鮮王国全図」をスペイン上院図書館の協力で確認した。
一方、同日のハンガリー国家記録院訪問では、ハンガリー人のヴァイ・ペーテル(Vay Peter)神父が朝鮮で宣教活動をしながら当時の時代状況と自分の感想を書いた日記(1902年)と著書(1918年)が公開され、注目を集めた。ペーテル神父は「今、彼ら(日本)の残酷さは朝鮮人の抵抗をさらに強くした。日本の措置は朝鮮民族の自尊心を目覚めさせる刺激になるかもしれない。朝鮮民族が侵略者たちより高い水準にあることは疑いの余地がない。朝鮮は日本から学び、彼らを追い越して、いつか再び主権を取り戻すことができるだろう」と記した。
タク・ヒョンミン大統領府儀典秘書官のフェイスブックより//ハンギョレ新聞社
また、「私は釜山(プサン)がその特別な地政学的位置からアジア大陸の関門の役割を果たすだろうと、すでに書いたことがある。巨大な路線は欧州から出発し、シベリアと中央アジアを経て日本と米国に向かってここ釜山に続く」とし、「パリ、サンクトペテルブルクからアジアに出発する急行列車がすべて釜山に向かう。今日、釜山はまさに『テルミヌス』、すなわち欧州とアジアを結ぶ遠い道のりの終着地」だと、ペーテル神父は書いた。
こうした記録をチャバ・サボー(Csaba Szabo)ハンガリー国家記録院長と一緒に朗読した金女史は「まるで100年後を訪れたかのような文」だとし、「分断以降、断絶した南と北の鉄道を連結し、韓国とロシア、欧州をつなごうとする今日の大韓民国の構想を完璧に予見している。最も暗鬱だった時期の朝鮮で、ヴァイ・ペーテル神父が見通した朝鮮の未来は現実になった」と述べた。
ブダペスト/イ・ワン記者
韓国語原文入力:2021-11-04 14:12訳H.J