【アニメ】「君の名は。」プロデューサーに懲役６年求刑 　少女にわいせつ等の罪

アニメーション映画「君の名は。」の製作に関わったプロダクション会社の元社長が少女にわいせつな行為をした罪などに問われている裁判で、検察は「狡猾（こうかつ）で悪質な犯行だ」として、懲役６年を求刑しました。
一方、元社長の弁護士は執行猶予の付いた判決を求めました。

「君の名は。」の製作にプロデューサーとして関わった東京・渋谷区のプロダクション会社の元社長、伊藤耕一郎被告（５３）は、おととし（令和５年）１１月、ＳＮＳで知り合った当時１５歳の女子高校生に現金を渡してわいせつな行為をしたなどとして不同意性交などの罪に問われています。

元社長の弁護士は、当初、起訴された内容の一部を否認しましたが、これまでに起訴された内容のすべてを認めています。
和歌山地方裁判所で開かれた７日の裁判で、検察は「被害者の未熟さにつけ込み、金銭で誘惑して犯行に及んでおり狡猾で悪質だ。性欲のおもむくままの犯行で、経緯や動機に酌量の余地はない」と指摘して懲役６年を求刑しました。

一方、元社長の弁護士は「３人の被害者のうち２人と示談が成立している。再発防止に向けて医療機関でカウンセリングを受けている」などと述べて、執行猶予の付いた判決を求めました。

判決は来月（２月）２８日に言い渡される予定です。