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2025年の新NISAは高配当株がますます狙い目! 14年連続増配の「NTT」に注目
● NTTは「毎年増配」が基本方針! 減配のリスクは極めて小さい
配当が増える株は、長期で持ち続けると、買い値で見た配当利回りがアップします。例として、月刊マネー雑誌『ダイヤモンド・ザイ』が選定する「10年配当株」の1銘柄を紹介します。
NTTは、今期予想で14年連続の増配。過去25年以上にわたって減配はしていません。10年前の配当利回りは2.83%でしたが、10年前に買って持ち続けたとしたら、購入時の株価で見た配当利回りは8.19%になります*。
さらに同社は、「継続的な増配の実施」を基本方針としています。最近、配当額の維持か増配を原則とする、つまり減配しないと宣言する「累進配当」の銘柄が大きな注目を集めています。NTTの方針は、累進配当“以上”といえるでしょう。
2023年7月に株式を25分割し、最低1万円台で買えるようになったのも大きな魅力。競争力は強く、AI関連にも積極的に進出しています。投資家の人気が出すぎた反動で2024年前半に株価が下落しましたが、今後は株価の上昇も期待できます
なお10年配当株とは、ザイ独自の指標「10年配当度」で高得点の、“この先10年安心して配当を受取れる株”。過去の配当実績や配当を支払う余力、業績の安定性や成長性などで徹底評価しています。「配当維持」「増配」「増益」は今期予想を含む直近10年で、それぞれ減配の有無、増配の回数、当期利益の増益回数。「配当性向」と「利益率」(売上高営業利益率)は今期予想ベース、「規模」は時価総額での評価です。
*10年前(2014年11月28日時点):予想配当1.8円÷株価63.5円×100=2.83%
→10年後(2024年11月29日時点):予想配当5.2円÷購入株価63.5円×100=8.19%
(株式分割を考慮した配当額と株価で計算)
● 配当の受取方法も要チェック! 新NISAでも税金を取られることも
高配当株への投資では、買うタイミングにも気をつけましょう。
高配当株は、その期に配当をもらうための“締切日”である「権利付最終日」(権利確定日の2営業日前)に向けて株価が上がり、権利付最終日の翌日(権利落ち日)には急落する傾向があります。割高になる「権利付最終日」直前の購入は、避けるのが得策です。
配当の受取方法もチェック。非課税のメリットを得るためには、株を買った証券会社で配当を受取る「株式数比例配分方式」にしなければなりません。銀行での受取(登録配当金受領口座方式)や郵便局での受取(配当金領収証方式)だと、新NISAでも配当に税金がかかるので注意してください。
※本稿は、ダイヤモンド・ザイ編集部編『一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った 新NISAで買うべき株&投信77 2025年度版』(ダイヤモンド社)から再構成したものです。
ダイヤモンド・ザイ編集部
https://news.yahoo.co.jp/articles/085000c457146b577dcba24f3bfbb2eefa5587ca