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【韓国KBS】「日本から出ていけ!」~選挙の投票を勧めた者に殺到した『悪意』
最近、日本で製作された『VOICE PROJECT 投票はあなたの声』の動画のサムネイルです。日本の俳優やモデルなど、14人の有名人が登場するこの映像は、YouTubeやTwitterなどで瞬く間に話題を呼び起こしました。
「これは広告でも政府の放送もなく、僕たちが僕たちの意志で作った映像です。」
映像はこのように始まった後、投票に対する率直な感情を語る形で構成されています。後半では全員が交互に「私も投票します」と言いながら締めくくります。
内容は、「これほど投票率が低いとは思わなかった」、「今からでも権利を行使する」、「投票すれば変えられる」などと要約できます。
明日(10月31日)に行われる日本の衆議院選挙で、特に若者たちが投票に行くことを勧めています。
▲ 日本の俳優、小栗旬。
渡辺謙や小栗旬のような、割と韓国で有名な俳優も登場します。政治的な声をあまり出さない日本社会の雰囲気を考慮すれば、これほどの出演者であれば『豪華キャスティング』と言えるでしょう。
タイムリーかつ斬新な試みとして、映像は好評を博しました。だがしかし、ここでも人種や国籍などで対象者を差別するヘイトスピーチ(嫌悪発言)のコメントが相次ぎました。
対象は日本の人気モデル、ローラです。
▲ 投票を勧めるローラ。 ‘
「ローラーではちょっと違うんじゃね?」
「ローラーは国籍未詳じゃね?」
「なぜ日本の政治に口出しするの?」
「参政権はあるのか?」
ローラーはバングラデシュ人の父親と、日本とロシアの混血人である母親の間に生まれました。アイデンティティーは『ハーフ(日本で混血を示す表現)』ですが、国籍は日本であると知られています。幼い時にバングラデシュで過ごしたことはありますが、ずっと日本で芸能人として活動してきました。
似たようなこともありました。韓国も無関係ではなかったという事例です。
在日韓国人の小説家である柳美里(ユ・ミリ)さんは、10月22日付のTwitterでこのように投稿しました。
「わたしは日本における参政権が無いので、投票をしたことがありません。
日本という国は日本国籍を有する人だけで構成されているわけではありません。
参政権を持っている人には、持っていない人の境遇や立場を、頭と心の片隅に置いておいていただけると、うれしいです。」
▲ 小説家である柳美里さんのTwitterアカウント。
投票権はありませんが、日本で暮らしている人々の立場も考慮して、良い人を選んでほしいという言葉です。