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【韓国紙】中露艦隊、津軽・大隅海峡通過し日本列島一周、「日米の中国封鎖に応戦」
中国網によると、「海上合同2021」と名付けられた演習に参加したのは中国側がミサイル駆逐艦「南昌艦」「昆明艦」、フリゲート「柳州艦」「浜州艦」、総合補給艦「東平湖艦」。ロシア側は指揮艦「マーシャル・クルイロフ」、大型駆潜艇「アドミラル・パンテレーエフ」「アドミラル・トリブツ」、フリゲート「グロームキイ」「アルダー・ツィデンジャポフ」だった。
両国の艦艇計10隻は14~17日にかけて日本海北西部のピョートル大帝湾沖の海域・空域で合同航行、合同機動、武器使用などの訓練を繰り広げた後、日本海を横断。18日に津軽海峡から西太平洋に入り、22日には大隅海峡を通過し東シナ海に到達した。
23日午後、東シナ海の東部で分岐セレモニーがあり、両国の艦艇が2列縦隊で向き合い、双方の責任者が無線を使いあいさつ。合同演習の無事終了を共に宣言した。両国の艦隊はその後、汽笛を1分間鳴らし、参加した海軍の将兵が手を振り別れを告げた。この様子を中国網は「素晴らしい瞬間」と称賛した。
中露艦隊の動きについて、韓国・中央日報は「今回の航行で領海侵犯はなかった。津軽・大隅海峡は国際海峡であるため、どの国も通過でき、国際法に触れるような問題はない。しかし、中露艦艇はヘリコプター離着陸訓練で日本を刺激した」と報道。「長崎県・男女群島の南南東約130キロの海域でのヘリ発着訓練の際は航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応した」と伝えた。
中露艦隊が日本を標的に異例の武力示威に乗り出した背景として同紙は「米国の中国包囲戦略が挙げられている。9月には沖縄南西の海域で米英空母合計3隻が大規模訓練に参加して中国を圧迫した」と指摘。「米国は日本をはじめ友好国との合同訓練で中国封鎖戦略を強化しているが、中国はロシアと協力して対抗しているということだ」と続けた。
さらに「台湾をめぐって米中間の葛藤が深まる中で、バイデン大統領は有事の際に台湾を守るために中国との軍事的衝突もあり得るとの趣旨で発言し、中国が反発した」と言及。「中露が台湾および沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)の紛争をはじめとする北東アジア海洋紛争に共同で対応する可能性があるとの展望も出ている」との見方を示した。(編集/日向)
Record China 2021年10月30日(土) 6時20分
https://www.recordchina.co.jp/b884260-s25-c100-d0059.html