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「中国企業から金銭断じて受けてない」岩屋外相 立民・杉尾氏は「中国の金だ」参院予算委
米司法省は11月18日、日本でのIR事業を巡って、中国企業「500ドットコム」(現ビット・マイニング)の潘正明・元最高経営責任者(CEO)を海外腐敗行為防止法違反で6月に起訴していたと発表した。
この事件では、2019年12月に東京地検特捜部がIR担当の内閣府副大臣だった秋元司元衆院議員を摘発。17~18年に同社から総額約760万円相当の賄賂を受けたとして収賄などの罪で起訴され、1、2審で懲役4年の実刑判決を受けている。秋元被告は上告中。日本では捜査は終結している。
■「中国からの金だから返したのでは」
一方、特捜部の捜査に対し、20年1月に同社側の供述で、秋元被告のほか、岩屋氏ら衆院議員5人に現金を渡したと報じられた。岩屋氏は「100万円」を渡されたというが、報道直後に記者会見を開いて、「100万円」は同僚議員のパーティーでの講演への謝礼だとし、旧「500ドットコム」からの受領を否定している。
今回、米側の起訴状で国会議員らの名前は伏せられている。「インフラ、輸送、観光を所管する高官」などと国土交通副大臣を当時兼務していた秋元氏を指すとみられる記述はあるが、岩屋氏についての詳細は説明がない。
岩屋氏はこの日の同委で「100万円」について、「疑念を持たれたということに鑑みて、返金した」と述べたが、杉尾氏は追及の手を緩めなかった。
「講演料だったら返すことないじゃないですか。中国から来た金だっていうことで返したことでいいんですね」
「中国企業は講演会名目で金をばらまいていることが起訴状に書いてある」
■首相も閣僚も岩屋氏を援護射撃
半ば強引に同社の賄賂と断じようとする杉尾氏に対し、石破茂首相も「そんなことはない」と自席からヤジをあげる。
岩屋氏は答弁で「私には一点の曇りもないが、疑いをもたれたということに鑑みて、返金した」と繰り返したが、杉尾氏も「外形的には、元々やはり中国の金だったということだ」と指摘する。
これに対しては、閣僚席から「違うって」「なんで決めつけるの」などと不規則発言が相次いだ。
杉尾氏は、「外形的な事実から見ると、(米国の起訴状で旧『500』社側から現金が渡された日本の国会議員は)岩屋氏であることは疑う余地がない」と主張を重ねた。
首相は、「大臣が全く身に覚えがないと日本の国会で言っている以上、私は任命権者として信じるものだ」と語った。(奥原慎平)
https://news.yahoo.co.jp/articles/826fc2d9cd2f29b9295bc6b641e462070af354bd?page=2