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セガ内海社長「もう一度セガをグローバルな会社にする」
IPを多方面展開するトランスメディア戦略で
もう一度セガをグローバル企業にする
もう一度セガをグローバル企業にする
――2024年4月から社長に就任しましたね。この1年で何をしてきましたか。
「もう一度セガをグローバルな会社にする」取り組みをしてきました。日本向けに任天堂とソニーでまずタイトルを出し、後からグローバルやPCに対応という、これまでのやり方を変え、グローバルにマルチプラットフォームで同時に出す方向にかじを切りました。さらに、米アップルのサブスクリプションのゲームストアなどの新たなビジネスにも積極的に取り組みました。
日本のゲーム市場は相対的に小さくなってきている。その一方で、ゲーム販売におけるデジタル化が進み、タイトルを世界に流通させるハードルが下がっています。そして、セガは昔からグローバルでの認知が高いIP(知的財産)が多く、世界のゲーマーから非常に愛していただいています。実は「龍が如く」のような、日本的なタイトルも、現在はその7割が海外で売れているのです。
ただ、IPへの投資はこれまで足りていなかった。だから、今後はどんどん進めていきます。
ゲームは今や30億人がリーチする「文化」になったといわれています。ユーザーがゲームの中に出てくるファッションのまねをし始めたり、キャラクターの缶バッジなどを着ける人が出てきたりする。IPのそうした周辺まで取り込み文化まで提供しながらビジネスをやっていくことを、セガでは「トランスメディア」戦略と呼んで注力していきます。