【おでん】韓国の政治家が日本をたたくその口でオデンをくわえる理由

【おでん】韓国の政治家が日本をたたくその口でオデンをくわえる理由

【おでん】韓国の政治家が日本をたたくその口でオデンをくわえる理由

1: 新種のホケモン ★ 2021/10/24(日) 10:52:22.18 ID:CAP_USER
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文在寅氏も韓国の歴代大統領と同様、串を握ってオデンを食べ、庶民派をアピールしてきたという

 日本が自民党総裁選の話題で持ちきりだった9月、韓国では来年3月に控える大統領選に向けた、与野党の代表候補者選出に関する話題が連日、トップニュースを飾っていた。与党の「共に民主党」は10月初旬、第1野党の「国民の力」は11月初旬にそれぞれ公式候補を決め、そこから大統領選の本格的な選挙運動が繰り広げられることになる。選挙レースが始まるちょうどその時期、初冬の韓国の街で人々の足を引き止める日本由来の食べ物がある。それは「オデン」だ。

 ◆庶民的食べ物

 韓国のオデンは、日本とはちょっと違う。魚のすり身を揚げたものをだしに入れ、長時間煮込むという基本は同じだが、日本に比べ具の種類はあまりなく、揚げかまぼこのようなものを串に刺したのが定番だ。

 日本円にすると1本100~200円で、餠を甘辛く煮込むトッポッキと並んで庶民的食べ物として長く愛されてきた。

 韓国のオデンを初めて見た日本人は「これはおでんではない」と言うかもしれないが、料理は伝わる過程で、現地の人の好みや調達しやすい材料に合わせ「現地化」されるものだ。

 ピザの本場イタリアではパイナップル入りのハワイアンピザは「邪道」と見なされるという話も聞くが、多様性を強調する今の時代にバリエーションの一つとして認めてもいいのではないか。

 日本統治時代に伝わったおでんは、終戦後も韓国人に愛される食べ物オデンとして定着した。

 2000年代に入ってからは、酒を軽く飲める「オデンバー」と呼ばれる、こじゃれた飲み屋がはやったこともあるが、伝統的に韓国でオデンといえば、小汚い街中の屋台や市場で楽しむ「庶民派」を代表する食べ物という位置付けだ。

 日本語排斥運動により、オデンという名称を韓国語由来の「オムク」(すり身を固めたものという意味)に変えようというキャンペーンが続いているが、それでも一般国民の間では、いまだにオデンという名称で親しまれている。それだけ、韓国社会に根深く定着しているのだ。

 ◆政治家の小道具

 面白いのは、日本由来の料理オデンが、韓国の政治家たちの「小道具」として使われていることだ。

 今まで盧武鉉、李明博、朴槿恵、文在寅ら歴代大統領は、議員時代や大統領選の際、市場を訪問すると、必ずオデンを口にくわえる写真を残した。串を握って食べることで、庶民派をアピールしてきたのだ。

 来年の大統領選に向けて党内の候補者選挙に出馬した与党の李洛淵元首相、李在明京畿道知事、野党の洪準杓前大統領候補を含め、大物政治家の名前とオデンをグーグルで検索したら、必ずと言っていいほどの確率で、オデンをくわえている写真が出てくる。

 野党の有力候補者の一人である尹錫悦前検事総長は政界入りを表明する際、インタビューで「私は市場へオデンを食べに行く政治はしない」と述べた。これは、今までの政治家たちがオデンを食べることで庶民派をアピールしたことに対する皮肉だった。

 しかし、彼もその1カ月後、市場を訪問した時にオデンを食べた。やはり、オデンはイメージづくりにはまだ有効なのだ。

 過去も今も、韓国政治家たちにとって、日本に厳しい態度を取ることは、一つの「前提条件」のようなものだ。進歩、保守を問わず、日本に厳しい姿勢を見せることが票集めに直結するからだ。

 ◆国民の欲望と嫉妬

 しかし、日本をたたくその口でオデンをくわえてみせ、国民に庶民派をアピールするその姿は、あまりにも滑稽ではないか。

 だが、同じ日本料理でも、日本をたたくその口が韓国で高級料理と見なされている「すし」にかぶり付く姿が公開されたなら、反対派はもちろん、国民全体から批判が殺到し、炎上は必至である。

 ということは、何を意味するのか。実は、日本由来か否かは、重要ではないのだ。

 国民は、日本由来でも安く哀愁の漂うもの(オデン)なら、自分たちも手軽に楽しむことができるから寛大だが、なかなか手が届かない料理(すし)やそれを楽しむ人には反感を覚える。

 国民の欲望と嫉妬。結局、政治家たちはそれに合わせ、パーフォマンスしてきたにすぎない。政治家も大変だ。

 (時事通信社「金融財政ビジネス」2021年10月14日号より)

時事通信 2021年10月24日09時00分
https://www.jiji.com/sp/article?k=2021102200627&g=int


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