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鉄腕アトム、エヴァンゲリオン、ターミネーターも…時代設定が令和より過去のものになってしまったマンガ&映画5選
11/23(土) 5:31 ピンズバNEWS
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc50e2b807cf4539a08ba5b6b72fdd70450f47b5?page=2
今年もあっという間に年の瀬。21世紀も気がつけば1/4が経過、東海道新幹線なら東京駅を出て浜松あたりだ。
そんな感慨にふけるたび、子供の頃にアニメや映画で見ていた21世紀ってこんなはずじゃなかったよなぁ、2001年に宇宙の旅できなかったなぁ、という思いがよぎる。
そこで、僕たちが見たかった21世紀を描いた名作の数々を振り返ってみたい。
まず紹介しなければならないのは、漫画の神様・手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』だろう。
「天才科学者・天馬博士が、交通事故で亡くした息子・トビオに似せて作ったロボット、アトムを起動させたのが、2003年4月7日です。漫画連載当時はAIといったものはなく、アトムの頭には高性能な電子頭脳が組み込まれ、当時最先端だった真空管がパーツに使われています」
こう説明するのは、SFやアニメなど映像世界をこよなく愛し、メディア出演、執筆、専門学校講師など活躍する浅尾典彦氏だ。
1980年代になると、第三次世界大戦後の混沌とした2019年のネオ東京に生きる若者たちを描いた大友克洋の『AKIRA』が大ヒットし、原作者自ら監督した映画も世界中で話題となった。
「近未来の退廃的なイメージは東京で、他のSF作品にも影響を与えました。同じ2019年が舞台の映画『ブレードランナー』の世界観もそうです。予言めいた事もあって、劇中、東京オリンピック反対運動が起きますが、現実世界でも同じ年にコロナの影響で開催が延期になったと話題になりましたね」(浅尾氏=以下同)
■暴力と退廃の未来を描いたディストピアSFの世界
199X年、世界は核の炎に包まれた――核戦争が起こった後の崩壊した世界を舞台にしたのが『北斗の拳』だ。『マッドマックス』シリーズなどにインスパイアされたバイオレンスな設定の世界の中で、戦いに生きる男たちの愛と友情を描いた作品だ。
「この作品の舞台は、SF用語でディストピアと呼ばれる退廃した未来です。ディストピア映画の代表が『ターミネーター』。スカイネットというスーパーコンピューターが自己防衛のために人間を殺そうとするのが物語のきっかけです。1997年、人類と機械の間で核戦争が起きた日をジャッジメントデイと呼んでいます」
1995年放送開始の大ヒットアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』では、2000年9月13日にセカンドインパクトという大災害が起こり、人類の半数近くが死に至っている。
「災害後、使徒と戦い生きる人間の描写が見事でした。若い世代の悩みや葛藤など、内面世界を描き、視聴者の共感を呼びましたね」
■人類はSF的発想を基に発展してきた! それが“文化”
浅尾氏いわく、
「SF作家の仕事は、“未来予想”といえます。SF的発想を基に人類は発展してきました。羽が生えて空を飛ぶ自由な発想からバルーンが発明され、飛行機になり…。こうして、作品の中で描かれた未来が実現すると“文化”になります。一方、実現しなかったものを含め、”過ぎ去った未来”をSF用語で『パストフューチャー』と呼ばれます」
それにしても意外と暗い未来予想ばかりの『パストフューチャー』作品。最後は明るい未来を描いた、『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』をご紹介したい。
前作のラストで、主人公マーティは、発明家ドクに言われるがままタイムマシンに乗り、2015年へ。
「劇中登場する自動でヒモが閉まる靴や3D映像などは、現代でも近い形のものの開発が進んでいます。体を一瞬で乾かしてしまうジャケットも、この夏活躍したクーラーや扇風機が付いた作業着を連想させますね。空飛ぶ車は実用化には至っていませんが、来年の大阪万博で実証実験としてお目見えします」
(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)