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韓国人が考える、韓国が自然科学系のノーベル賞をもらえない理由
日本、中国、台湾が、それぞれ、72年前、64年前、35年前からノーベル賞(自然科学)を受賞しているが、韓国は相変らず沈黙を守っている。仮定だが、もしも韓国が2022年にノーベル賞(自然科学)を受賞したら、ノーベル賞制度が始まってから121年後の初受賞ということになる。日本より73年も遅れ、中国より65年、台湾より36年遅れたことになる。
それでは、韓国が2022年にノーベル賞(自然科学)を受けられるだろうか。可能性が全くないわけではない。だが、受賞できない確率が高いという点だけは明らかだ。なぜなら、韓国は過去において技術者を軽視する文化が非常に強かった上に、その痕跡が現在でも残っているからだ。
技術者を軽視する歴史を持っている国家と自然科学分野のノーベル賞は、互いに相容れないだろう。500年の歴史を持つ朝鮮は、儒学の一つである性理学と朱子学を崇拝した。その一環で、士農工商という徹底した身分制度が継続され、技術者はことごとく蔑視されていた。
1592年から1598年までの間に、朝鮮半島で起きた壬辰倭乱(文禄慶長の役)と丁酉再乱(慶長の役)の余波により、多くの朝鮮人陶工が日本に連れられて行った。
もっとも、朝鮮では下層民として貧しく過ごしていた陶工だが、日本では朝鮮人陶工は技術者として正当な待遇を受けた。技量が優れていれば、多くの富を獲得し、名誉まで得ることができた。朝鮮人陶工は、努力すればそれだけ待遇が良くなる日本で、初めてその才能を発揮できることになったのである。
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韓国がノーベル賞(自然科学)を受ける確率が低いということを後押しする根拠として、迷信や怪談などを信奉する韓国人の非科学的態度も省くことはできない。
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日本統治時代に建設された主要建物を指して、「日帝が朝鮮の民族精気を断ち切るために建設した」と話す場合が少なくない。山で古くなった鉄杭が発見された場合、「日帝が民族精気を絶つために打ち込んだ」と断定する場合も多い。実体が全くない非科学的な「民族精気」というものを、今日も多くの韓国人は信奉する。
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福島原発の希釈処理水放流方針に対しても、韓国人は徹底して非科学的態度を固持する。無条件に「福島放流によって太平洋が放射能で汚染される」というわけだ。
これに対して、科学的分析を通じて、福島放流が韓国に及ぼす影響はほとんどないという結論を示した報告書が、2020年8月に公開された。ところが、報告書を作成した韓国原子力研究院所属の研究員は懲戒処分にされた。科学よりも偽情報を信じたいという、韓国政府と韓国人の気持ちを踏みにじったことがその理由なのだろうか。
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結論的にいうならば、技術者蔑視の歴史の余波と非科学的な迷信崇拝が、韓国人のノーベル賞(自然科学)を遠ざけている大きな理由なのだ。
(ファンドビルダー:韓国コラムニスト)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/67359