【文春】 なぜ韓国エンタメは日本の遥か先を行くのか? 前Amazon製作責任者が明かす「大きな違い」

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【文春】 なぜ韓国エンタメは日本の遥か先を行くのか? 前Amazon製作責任者が明かす「大きな違い」

1: @仮面ウニダー ★ 2024/10/25(金) 13:00:17.07 ID:eeK3K6/C
ー前略ー
・韓国発の作品に巨額のお金が流れ込んでいる
 今後、どのように映像コンテンツの覇権は移り変わっていくのでしょうか。大きなヒントになるのはネットフリックスだと私は思って
います。ピュアプレイヤーゆえの不安定さはあるものの、制作における創意工夫では、他のプレイヤーよりも一歩先んじているからです。

 象徴的なのは日本でもよく楽しまれているネットフリックス発の韓国ドラマです。これまでネットフリックスは『イカゲーム』
だけでなく、『愛の不時着』『梨泰院クラス』などのヒットドラマを配信してきました。
今年でいえば『涙の女王』が新たなヒット作ですが、世界で韓国ドラマが楽しまれるトレンドは、ネットフリックスが火付け役でした。

 韓国政府の援助もありますが、今や世界全体の動画コンテンツの言語比率でも韓国語作品は3%を占めるようになり、英語
(約50%)、フランス語(9%)、スペイン語(5%)に次いで多いのです。翻って日本語は1%にも満たない。
今は韓国発の作品に巨額のお金が流れ込んでいる。ネットフリックスも以前から日本よりも韓国に投資しています。

 悔しいですが、現時点では韓国のエンターテインメント業界の方が日本より先に進んでいます。では一体、韓国の何が日本と違うのか?
 一言でいえば、韓国では「資本の論理で動く下部構造と、それを駆動するものづくりの工夫がいち早く実装されたこと」が
大きな違いです。

・配信ドラマ制作会社「日本は10社程度、ソウルは150社以上」
 下部構造とはエンタメ業界のエコシステムです。かつてドラマの制作会社はどこの国でも放送局より力が弱く、
制作費を定額で受託する請負会社の意味合いが強かった。

 しかし、2010年ごろから風向きが変わりました。国境をまたぐ配信事業者の出現で、ゼロからイチを生み出す優良プロダクションが
力を持ち出したのです。世界中の制作会社が自ら知的所有権を保有し、成功報酬で作品作りをするように様変わりしました。
放送局は垂直統合していた制作機能を維持できなくなり、そこから続々と独立する制作会社が増えたのです。

ー中略ー
 さらに、こうした産業構造の変化を後押しする工夫が制作現場で広まります。例えば、「ショーランナー」の存在です。
日本の多くの方には、まだ聞き馴染みがないでしょう。「ショーランナー」とは、プロデューサーと監督のあいだに立ち、
作品制作の全体を指揮する人物を指します。職能としては脚本家に近いのですが、従来の脚本家と違うのは、その下にさらに複数の
脚本家たちがチームとして組織されており、脚本以外にも演出や予算回りのことなど、すべてをショーランナーがワントップで指揮
するのです。
ー中略ー

・和田勉、倉本聰、山田太一……
 これは今までの監督やプロデューサーにはできない仕事で、まさに「配信の時代」に生まれた新しい職業です。
脚本家として経験を積んできた人々が多く、韓国にも、凄腕のショーランナーがいます。
脚本家だけでなく、人気俳優もショーランナーのもとに集まる状況です。

 日本のドラマの歴史を振り返ると、1950年代から1970年代までは「監督の時代」でした。和田勉さんのような個性豊かな監督が
作家性を発揮して作品づくりを牽引していました。1980年代になると、今度は「放送作家の時代」がやってきます。
『北の国から』の倉本聰さん、『ふぞろいの林檎たち』を手掛けた山田太一さんなど多士済々な作家たちが目立っていました。

 やがて1980年代の後半からトレンディドラマが増え、“配信戦国時代”の前夜までは「プロデューサーの時代」が続いていたと
思います。そして、動画配信が当たり前となった今は「ショーランナーの時代」へと突入しつつあるわけです。

 韓国の後塵を拝する日本には、残念ながらこのショーランナーはまだわずかしかおらず、配信ドラマの世界標準から遅れをとって
います。現代日本の女子高生が日本のドラマではなく、韓国ドラマにハマっているのは、至極当然のことなのです。

早川 敬之

全文はソースから
0/24(木) 17:12配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9732fe7491086a60eb34a2437b820f060b03f7fc


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