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【火山】小笠原付近の「新島」が半分程度に縮小、海底では活発な火山活動続く
小笠原付近の「新島」が半分程度に縮小、海底では活発な火山活動続く
今年8月、11年ぶりに噴火が確認された小笠原諸島付近の海底火山「福徳岡ノ場(ふくとくおかのば)」の上空を7日、読売新聞社機が飛行した。
噴火によって出現した新島は、直後は長さ約1キロ・メートルの馬蹄(ばてい)形だったが、波や風雨で削り取られ、半分程度に小さくなっていた。
現在、噴煙は静まっているが、海面は広い範囲で黄緑色や黄褐色に変化している。写真を分析した東京工業大の野上健治教授(火山学)によると、火山からわき出る熱水に含まれる金属イオンが海水と反応した結果で、海底では活発な火山活動が続いていることが分かるという。
新島の大部分は、噴出した軽石や火山灰が降り積もったもので、波や風雨で削られやすく、いずれ海没するとみられている。しかし、野上教授は「縮小のスピードは予想より遅い。噴火時に水面下に溶岩ドームができていて、島を下から支えている可能性がある。しばらくの間、新島の一部が残るかもしれない」と指摘している。
福徳岡ノ場は南硫黄島の北側約5キロ・メートルにある。気象庁によると、今回を除いて、明治以降に少なくとも7回の噴火が確認され、うち3回では島が一時的に出現した。
読売新聞オンライン 10/8(金) 12:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/13b52fac42d14c333bb26761c474109a9ac218d8