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【韓国】「真鍋氏ノーベル賞」に地団駄、韓国“栄誉無縁”の嘆き 基礎研究を評価せず環境非常に悪い
日本が真鍋淑郎・米プリンストン大上席研究員(90)のノーベル物理学賞受賞に歓喜するなか、心穏やかではないのがお隣の韓国だ。毎年のように日本から受賞者が出る一方、韓国は自然科学分野はいまだゼロ。世界最高の栄誉を手にすることができない理由はどこにあるのか。
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6日にノーベル化学賞受賞が決まったドイツのマックス・プランク石炭研究所所長、ベンジャミン・リスト氏(53)は2018年から北海道大化学反応創成研究拠点の主任研究者として研究に取り組み、昨年5月からは特任教授としても在籍している。日本を研究の場とする外国人からも受賞者が出た形だ。
一方、朝鮮日報(日本語電子版)は、真鍋氏の受賞を「日本人がまたノーベル物理学賞、科学分野で25人目」との見出しで伝えた。韓国のネット上では「この人はアメリカ国籍の日系アメリカ人だ」「日本での研究はほぼ皆無」「日本の研究者の海外流出」などの声もあった。日本の快挙だと認めたくないらしい。
複数の韓国メディアは、ノーベル賞発表前に、米情報調査会社クラリベイト・アナリティクスの予測を引用し、高麗(コリョ)大学医大の李鎬汪(イ・ホワン)名誉教授が医学生理学賞候補だと期待したが、受賞はならなかった。
ソウル大の玄沢煥(ヒョン・テクファン)客員教授に化学賞の期待が集まったこともあったが、受賞を逃した。
これまで韓国からの受賞は、金大中(キム・デジュン)元大統領が00年に受賞した平和賞のみで、自然科学分野での受賞はない。
旭化成名誉フェロー、吉野彰氏のリチウムイオン電池の開発による研究がノーベル化学賞を受賞した19年には、韓国のネット上で「日本に追いつく」「日本に負けない」といった声があり、受賞の数をめぐって一方的にライバル視している。
それにしても、超学歴社会の韓国で、なぜ自然科学分野の受賞者が一向に現れないのか。
ジャーナリストの室谷克実氏は「基礎研究を評価せず、お金を稼ぐ研究が評価される韓国では、産学官民による支援も乏しい。基礎研究をする科学者へのリスペクトもなく環境は非常に悪い。毎年候補者をお祭り騒ぎで持ち上げては受賞を逃すという報道がセットになっている」と指摘した。
10/8(金) 16:56配信
ヤフーニュース(夕刊フジ)
https://news.yahoo.co.jp/articles/f43d41f5bf67f3da2716ddd3d66b059765ed8541